『西洋近代科学とは?』
米国で2回、欧州で1回実地を見聞した福沢先生の体験と
原書の記述をもとに著した西洋近代科学の決定版。
わずかな期間の外国滞在にもかかわらず、またそれまで聞
いたことも見たこともなかった事物などを全て正確に理解
した先生の洞察力には驚きを覚えますし、また、文章もわ
かりやすいので無意識の内にスラスラ読めるのもこの書の
魅力ですね。本書の伝言機(電信機)の項に見られる記述
“レ・サジの工夫なり”などは正に先生の理解力の最高峰
ですし、学校教育の読本にも使用してもおかしくないほど
示唆に富んでいる一冊だと思います。